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DIS Tech Cast

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DISで取り組んでいるものや、米国で流行っているテクノロジーについてご紹介します。
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記事一覧

SXSW2023に行ってきた - 最新テクノロジーの祭典

Dentsu Innovation Studioでプロダクトマネージャーをしております、にょそと申します。 私は5年間の中国生活を終わらせ、2022年9月からアメリカへ移住し、現在で半年が経過いたしました。アメリカに来る前と現在において、テクノロジー業界においては、生成系AIによって大きな変化が生じました。特に、2023年以降においては、日進月歩で進化していくテクノロジーのトレンドを追いかけることが日々の課題であり、情報収集に多大な努力を払っております。 同時に、テク

ついに公開!炭素排出量計算エンジンAPI「Carbnc」

以前の投稿からしばらく空いてしまいましたが、日本版炭素排出量計算エンジンAPI「Carbnc」のサイトを公開しましたのでご紹介します。 改めての説明になりますが、Carbncは炭素排出量計算のAPIです。カーボンニュートラルを実現するために、企業だけでなく個人も行動変容していく必要があり、そのためにはアプリ等でのリアルタイムの排出量計算が必要になってきます。しかし、現在日本国内で公開されている排出量係数/原単位はエクセルやPDFなどで、そういう用途には使い勝手が悪いものでし

Earth Day 2022 Special: 日本版炭素排出量計算エンジンAPI 「Carbnc」 デモ公開

4月22日はEarth Dayです。環境保護活動の功績を称えるとともに、長期的な持続可能性への取り組みに対する意識を高める日です。昨年よりこのタイミングでいくつかの環境系のテクノロジーを紹介してきましたが、これらのプロダクトをヒントに日本版の炭素排出量計算エンジンAPI「Carbnc」を開発したので、その背景も含めてご紹介したいと思います。 脱炭素系サービスの概況個人的には昨年あたりから脱炭素系サービスの存在感が加速してきたと思います。企業の行動変容としては既に多くの企業が

大手や製造業・スーパーアプリも続々!Flutter最新事例集

少し前の話になりますが、今年5月に行われたGoogle IOでも多くのFlutterに関するアップデートがあったのでレポートにしてみました。 昨年からまた多くのFlutter採用の事例が出てきています。特に、大手企業や製造業・スーパーアプリなど、かなり利用が本丸寄りになってきているように感じます。現在Flutterの活用を検討されてる方や、今後のアプリ戦略を考えられている方にとって参考になるのではないでしょうか。 Grab (スーパーアプリ、東南アジア) (↑画像をクリ

クラブハウスみたいなアプリをFlutter Riverpodを使って作ろう (Part 2/2)

なんと前回から3ヶ月も空いてしまいましたね。riverpodやagora_rtc_engineなどはマイナーなアップデートがあったのでGitHubレポジトリーにあるコードを修正しておきました。 Part 1 - ログイン、オンボーディング実装 Part 2 - Firestore、Agoraとの連携 さて前回(パート1/2)はログインを実装した時まででしたね。まだの方は是非お読みください。今回Part 2ではFirestoreと絡めたルームのリスト及び各ルームの詳細情

Cloverlyを使ったDXな脱炭素体験とオフセットマーケットの仕組み

前回はCarbon InterfaceやPatchといった排出量算出やカーボンマーケットプレースのオープンAPIプラットフォームを、実際に使って日常にかかる排出量計算やそのオフセットする実験をしてみました。 さて今回は、Patchよりも少し前からあるオープンAPI型のカーボンマーケットプレースであるCloverlyを使い、同様の行動の排出量やオフセットコストを算出してみて、他プラットフォームとの比較をしてみたいと思います。 結論としては、世界中で行われ・Gold St

Carbon Interface & Patch: 最新テックを使ってカーボンニュートラルをやってみた!

続けて環境系です!Climate Techや脱炭素領域でのDXやプロダクトデザインに興味のある方は、ぜひ見てみて下さい。 これまでは主にClimate Fintechを中心に、以下のような環境配慮型の金融サービスのトレンドや体験をみてきました: 今回はそういったサービスの裏側で使われている最新テックを紹介しつつ、実際に使ってカーボンオフセット等のアクションをする実験をしてみようと思います。目指せカーボンニュートラル! 用いたのはCarbon InterfaceとPa

クラブハウスみたいなアプリをFlutter Riverpodを使って作ろう (Part 1 / 2)

注: 2021年7月19日コードを修正後記事を対応させるために修正しました。 注2: 2021年7月19日現在Riverpodバージョン1が開発中ですのでこの記事で使用したRiverpod APIは変更となる可能性が高いです。 注3: 2021年8月10日FirebaseAuthについての解説追加しました。 注4: 2021年8月10日Part 2からリンクするために見出しを一部変更しました。 Clubhouse日本では彗星の如く現れ大はやりしそしてあっという間に

Flutter add-to-appを用いた既存ネイティブアプリのフラター段階的移行

4月9日追記:会社のロゴとリンクを追加しました。 Flutter熱いですね! Flutter 2.0が少し前に発表されWeb, MacOS, Windows, Linuxなどでstableチャンネルでサポートされるようになりました。個人的にはGoogleが投資をさらに推し進めていくと思うのでフラターは拡がりこそすれしばらくは衰退はしないと思います。そこのプログラマーになりたいあなた、今学習するのであればフラターですよ! さて年末から今年はじめにかけてとあるかなり大きい商業

Flutterで進化するエクスペリエンスデザイン

前回は3月上旬に行われたFlutter Engageでの全体的なポイントご紹介しましたが、今回はTOYOTAでの採用に注目して、Flutterのエクスペリエンスデザイン面での訴求を見ていきたいと思います。 次世代車内インフォテイメントシステム開発おさらいですが、先のFlutter Engageにおいて、TOYOTAが次世代インフォテイメントシステムの開発にFlutterを採用して進めることがアナウンスされました。この開発責任者で米国トヨタのチーフエンジニア兼トヨタコネク

ネオバンクの事例から学ぶFlutter本格導入

以前に数回に渡ってご紹介したNubankのFlutter導入について、彼らの取り組みがその後約1年が経ち、それを振り返る記事がとても興味深かったのでご紹介したいと思います。 以下は基本的にこちらの記事の内容をそのまま書き起こしたものですが、一部以前の彼らのBlogの内容と合わせて加筆している部分も有ります。 おさらいNubankとは? ・ブラジルのネオバンク ・ラテンアメリカで最も大きなfintech会社 ・アジア外に於いて最も大きな独立系デジタルバンク ・クレジット

Flutter Engageイベントレポート - Flutterはソフトウェア開発のメインストリームへ

先週はFlutterのマイルストーンイベントであるFlutter Engageが行われ、Flutter 2を中心とする様々な発表が行われました。このイベントを通して感じたことは、Flutterがモバイルはおろかソフトウェア開発のメインストリームへと更に一歩進んだと思うことでした。 色々と書こうと思っていたポイントがあるのですが、早速こちらのBlogにものすごく上手くまとまっており、もはやこれ以上は書くことはないです。 私的にヒットであったポイントを以下挙げておきたいと